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運営者の話

親の家計が崩れるのを、
子どもの側で見てきました

「暮らしと家計の見直し部屋」をつくった理由

書いた人:とも(運営者)

大学生のとき、一通の通知書が届きました。

「あと2週間で学費を払えなければ、除籍になります」

自営業だった両親の家計が苦しくなっていくのを、私は子どもの立場から見てきました。

大人になってからは、自分自身もお金のことで何度も失敗しています。

そして母親になった今、子どもの将来のためにお金を準備する立場になりました。

このページでは、私がこれまでどんな経験をして、なぜ「暮らしと家計の見直し部屋」をつくったのか、その理由を書いています。

このページに書いたこと

  • 自営業だった両親の家計が崩れていくのを見てきたこと
  • 大学の学費に困り、奨学金を借りて進学を続けたこと
  • 社会人になってからも、保険や投資、お金の管理で失敗してきたこと
  • 母になり、子どもの教育費を準備しようと決めたこと
  • このサイトで大切にしたい考え方

父は、商売が好きな人でした

父はもともと大手のデパートに勤めていました。

転勤が多かったこともあり、その後、地元の小さな会社に転職。その会社が経営していたお弁当屋さんを任され、やがて独立して自営業者になりました。

商売が好きだった父は、母に喫茶店をやってみないかと勧めました。

一方で、母はもともと自営業をしたかったわけではありません。喫茶店の仕事も好きではなかったようで、私は子どものころ、母から仕事の愚痴をよく聞かされていました。

喫茶店はそのうちカラオケ喫茶になり、両親は早朝から夜遅くまで働いていました。

子育てや家事にまで手が回らなくなり、家のことを親戚に心配されることもありました。

その後、カラオケ喫茶を閉め、スナックを始めました。

スナックが流行った時期もあり、何店舗か経営していたこともあります。

でも、飲酒運転への取り締まりが厳しくなったことや時代の流れもあり、お客さんは少しずつ減っていきました。

父には「いつか居酒屋をやりたい」という夢もありました。

実際に居酒屋を始めましたが、思うようにお客さんは入らず、借金の返済も難しくなっていきました。

何店舗かあったスナックも、ほとんど閉めることになりました。

商売だけではなかった、家計の問題

両親の家計が苦しかったのは、商売がうまくいかなかったからだけではありません。

父は生活費を十分に家に入れておらず、母は足りないお金をカードローンなどで借りていました。

その借金は、200万円ほどに膨らんでいました。

父も母も、いくつもの保険に加入していました。

家計が苦しくなると保険料を払い続けられず、途中で解約する。そして、また別の保険に加入する。

そんなことも繰り返していました。

保険は本来、将来の暮らしや万が一のときに備えるためのものです。でも、払い続けられずに解約してしまえば、それまで積み立ててきたお金が大きく減ってしまうこともあります。

当時の両親が、それぞれの契約をどこまで理解していたのか、私には分かりません。

ただ、家計に余裕がない中で、保険料も負担になっていたのだと思います。

保険証が使えなかった時期

自営業なので、毎月決まった給料が入ってくるわけではありません。

支払いが重なれば、お金が足りなくなることもありました。

健康保険料を滞納し、保険証が使えない時期もありました。

そのころは親から「できるだけ病院には行かないように」と言われていました。

両親からは、口を開けば「お金がない」という言葉を聞かされ、支払いも常に滞っているようでした。

子どもだった私には、借金や家計の詳しい事情までは分かりません。

それでも、お金がないということが、毎日の暮らしに影響しているのは感じていました。

まだ子どもなのに、この先どうなるんだろうと、将来を悲観することもありました。

学資保険も、途中で解約されました

両親は、私たち子どものために学資保険にも加入していました。

でも、家計が苦しくなると、その学資保険も解約することになりました。

子どもの将来のために積み立てていたお金は、ほとんど残りませんでした。

高校は公立だったので、何とか通うことができました。

兄は私立高校を受験することさえできず、高校への通学定期代も、自分のアルバイト代から払っていました。

進学先を選ぶときにも、家にお金があるかどうかが大きく関わっていました。

マンションも差し押さえられました

父は30年ほど前、マンションを購入していました。

ところが、住宅ローンの返済も難しくなり、滞納するようになりました。

最終的にマンションは差し押さえられ、売却されました。

金利が高かった時代に組んだ住宅ローンだったこともあり、長い間返済していたにもかかわらず、元本は思っていたほど減っていませんでした。

「こんなに長く払ってきたのに、まだこんなに借金が残っているんだ」

そのときに感じた驚きは、今でも覚えています。

長年お金を払い続けていても、契約の内容や返済の仕組みによって、思っていたようには借金が減っていないことがある。

当時は詳しいことまで理解できませんでしたが、その出来事は記憶に残っています。

父が救急車で運ばれた日

借金を返せないことを、父はかなり苦にしていたのだと思います。

ある日、父が救急車で運ばれました。

あのとき父が何を考えていたのか、今でも私には分かりません。

ただ、お金の問題は、単に収入や支出の数字だけでは済まないことがあります。

家族の関係や心の余裕、日々の暮らしまで変えてしまうことがある。

私は子どものころから、そうしたことを身近に感じてきました。

お金のことで追い詰められている方へ

借金や生活費など、お金の問題でひとりで追い詰められている場合は、公的機関や専門機関の相談窓口があります。

相談することで、利用できる制度や解決方法が見つかる場合もあります。

「あと2週間で除籍です」

大学受験のとき、私立大学という選択肢はありませんでした。

浪人することも許されず、何としても現役で合格しなければならない状況でした。

何とか大学に進学することはできました。

けれど、入学してからも学費の問題は続きました。

大学2年生のころ、授業料を滞納し、期限までに納めなければ除籍になるという通知が届きました。

「あと2週間で学費を払えなければ、除籍になります」

大学に通い続けたくても、学費を用意できなければ、それができなくなる。

最終的には緊急の奨学金を利用し、何とか大学を続けることができました。

でも当然、借りたお金はその後、自分で返さなければなりません。

奨学金の返済は10年間続きました

社会人になると、奨学金の返済が始まりました。

最初に勤めた会社は給料が低く、生活費を抑えながら毎月少しずつ返済していきました。

返済が終わるまで、10年間かかりました。

奨学金があったからこそ大学を続けられたことには、感謝しています。

一方で、学生時代に借りたお金の返済が、社会人になってからの生活にも長く関わってくることを実感しました。

大人になっても、お金の失敗を繰り返しました

そんな家庭で育ったのだから、大人になった私は、きちんとお金を管理できるようになったのか。

残念ながら、そう簡単にはいきませんでした。

私自身も、お金のことでいろいろな失敗をしてきました。

必要だと言われるまま、保険に入っていました

社会人になったころ、父のスナックのお客さんだった保険会社の方から勧められ、いくつかの保険に加入しました。

当時の私は、保険のことをほとんど理解していませんでした。

「必要だと言われたから入る」

そんな感覚だったと思います。

結婚や出産をきっかけに保険はさらに増え、気づけば何社にもまたがって契約していました。

必要性を十分に理解しないまま特約をつけ、毎月の保険料が高くなっていたこともあります。

後になって保障が重なっていることに気づき、特約を外したり、契約を見直したりしました。

円建ての積立型保険を解約したときには、払い込んだ保険料の総額の8割も戻ってきませんでした。

将来のためにと思って払っていたお金が、解約によって大きく減ってしまったのです。

もちろん、保険には保障という役割があります。解約返戻金だけで保険の価値が決まるわけではありません。

それでも、加入前にもっと契約内容を理解し、家計に合っているか考えておけばよかったと思います。

カードの引き落としができなくなったこともあります

銀行口座の残高が足りず、クレジットカードの引き落としができなくなったこともあります。

その結果、カードが利用できなくなってしまいました。

毎月何にいくら使っているのか、支払いに必要なお金をきちんと管理できていなかったのだと思います。

FXで約50万円を失ったこともあります

お金を増やしたいと思い、FXに手を出したこともあります。

結果は、約50万円の損失でした。

利益を得られる可能性に目が向き、損失のリスクを十分に理解できていなかったのだと思います。

保険の入りすぎ、積立型保険の解約、カードの支払い、FXでの損失。

振り返ってみると、親のことを簡単に批判できるほど、私自身も上手にお金と付き合えてきたわけではありません。

分からないなりに、学んで、見直してきました

失敗を重ねる中で、少しずつお金について学ぶようになりました。

保険ショップや保険会社の担当者に相談したり、ライフプランについて話を聞いたり、お金を増やすためのセミナーにも参加してきました。

セミナーでは、投資信託を長く保有することや、分散投資、毎月の積立について学びました。

保険についても、契約内容を確認し、不要だと思った特約を外したり、払済保険に変更したりしてきました。

いろいろな人から話を聞くうちに感じたのは、相談する相手や立場によって、勧められる方法や商品の特徴が違うということです。

保険には、もしものときに備える役割があります。

預貯金には、必要なときに使いやすいというよさがあります。

投資には、お金を増やせる可能性がある一方で、損失のリスクもあります。

どれか一つが、すべての人にとって正解というわけではありません。

だからこそ、誰かに勧められたものをそのまま選ぶのではなく、仕組みを調べ、ほかの選択肢とも比べてみる。

自分の暮らしに合っているのか、納得して決めることを大切にしたいと思うようになりました。

母になって、決めたこと

子どもが生まれたとき、私には決めたことがありました。

「教育費だけは、できるだけ先に準備しておこう」

自分の学資保険が途中で解約され、大学の学費に困った経験があったからです。

子どもが進学を希望したとき、お金を理由に選択肢を狭めることは、できるだけ避けたい。

そんな思いから、大学へ進学するときに使えるよう、教育費として積立を続けてきました。

でも、それで「私はちゃんと家計管理ができています」と言えるわけではありません。

私も今は、親と同じ自営業です。

毎月同じ金額の収入が入ってくるわけではなく、思うようにいかない月もあります。

自分の子どもにも、お金の心配をさせてしまっていることがあると思います。

子どものころ、両親から「お金がない」と聞かされて育ちました。

自分の子どもには同じ思いをさせたくないと思っていたのに、現実には、そうできていない部分もあります。

そして、自分が親になり、自営業を営む立場になった今は、両親も両親なりに必死だったのだろうと思うようになりました。

子どものころには分からなかったことです。

もちろん、親の家計管理に問題がなかったとは思いません。

けれど、自分もお金のことで失敗し、思うようにいかない経験をしてきたからこそ、当時とは違う見方ができるようになった気がします。

将来のために備えることと、今の暮らしに無理をさせないこと。

どちらか一方ではなく、その両方を大切にしたいと思っています。

「暮らしと家計の見直し部屋」をつくった理由

私は、お金の専門家として、このサイトを始めたわけではありません。

親の家計が崩れていくのを子どもの立場で見てきて、自分自身もお金のことで何度も失敗してきました。

そして今も、家計について考え続けている一人です。

だからこそ、保険や貯蓄、投資について調べるときには、メリットだけでなく、注意点やデメリットもきちんと知りたいと思っています。

例えば、保険料を安くしたいと思っていても、必要な保障まで減らしてしまっては困ります。

お金を増やしたくても、生活に必要なお金まで投資に回してしまうのは不安です。

将来の教育費を準備したくても、途中で続けられなくなるほど家計に負担をかけるのは避けたいところです。

このサイトでは、そうしたことを一つずつ整理していきたいと考えています。

このサイトで大切にしていること

広告についても、きちんとお伝えします

このサイトでは、保険相談などのサービスを紹介することがあります。

紹介するサービスには広告が含まれ、申し込みによって運営者に報酬が支払われる場合があります。

ただ、広告だからという理由だけで、一方的によいところを紹介するのではなく、利用する前に知っておきたいことも伝えていく方針です。

私はFP(ファイナンシャルプランナー)ではありません。

記事は一般的な情報を整理したものであり、個別の家計や金融商品について専門的な助言をするものではありません。

必要なときにはFPや保険の専門家、公的な相談窓口なども利用しながら、ご自身の状況に合った選択をしていただければと思います。

暮らしのお金を、ひとつずつ整える。

過去のお金の失敗を、なかったことにはできません。

もっと早く知っておけばよかったと思うことも、たくさんあります。

でも、今からでも見直せることはあるはずです。

毎月の保険料を確認する。家計の支出を整理する。教育費や貯蓄の方法を調べる。分からないことがあれば、誰かに相談してみる。

大きなことを一度に変えなくても、小さなことから始められます。

私は今も、家計について考えている途中です。

だからこそ、上から「こうすべき」と教える場所ではなく、同じようにお金について悩んだり、迷ったりしている方と、一緒に考えていける場所にしたいと思っています。

暮らしのお金を、ひとつずつ整える。

このサイトが、その小さなきっかけになればうれしいです。

運営者について

運営者名
とも
サイト名
暮らしと家計の見直し部屋
サイトURL
https://kakei-heya.com/

親の家計の問題や、自身の奨学金返済、保険・投資での失敗を経験。現在は自営業を営みながら、子どもの教育費や家計について考え、保険、貯蓄、暮らしのお金に関する情報を発信しています。