子どもが生まれてから、貯金できない
子どもが生まれてから、貯金できない。
責める前に、見る場所がひとつあります。
公開:2026年9月20日 書いた人:とも(運営者情報)
この記事でわかること
- 貯金できない原因は性格ではなく、出産のあとに増えた固定費(とくに保険料)
- 家計簿より先に、先月の固定費を一枚に書き出す。1回で終わる
- 保険の重なりと不足は自分では判定しにくい。相談先は3つ、違いは表で
子どもが生まれてから、貯金が減った。生活費で手いっぱいで、月末に通帳を見てため息をつく。
家計簿は何度か始めて、何度かやめた。そして「貯金できない自分はだらしない」と思っている。
うちもそうでした。
先に結論を書くと、貯金できない原因は性格ではなく、出産のあとに増えた固定費、とくに保険料が重くなっていることが多いです。だから節約する前に、見る場所があります。
子どもが生まれると、家計のどこが変わるか

子どもが生まれた直後は、人生でいちばん死亡保障が必要になる時期だと言われます1。だから保険を増やす。学資保険も検討する。
同時に、教育費のために貯金もしたい。保障と貯金が同時に必要になる、数少ない時期です。
ここで起きるのは「増やすときは一本ずつ、減らすきっかけは来ない」という状態です。結婚で一本、出産で一本、二人目でもう一本。
それぞれ理由があって入ったので、どれも間違いではない。ただ、全部を足した金額を、誰も一度も見ていない。
2人以上の世帯が払っている生命保険料は、平均で年35.3万円。月にすると約2.9万円です2。
これは平均値で、あなたの家の額ではありません。ただ「月3万円近い固定費を、合計で把握していない」家は珍しくない、という数字です。
出産のあとは保険が一本ずつ増える。合計を見る機会だけが、来ない。
うちで起きたこと
私の家は、結婚と出産のたびに保険を足していって、気づけば保険会社が複数にまたがっていました。
医療保険とがん保険は外資系の会社。積立は別の会社。夫の分はまた別の会社。娘の分は共済。
それぞれの担当者は自分の会社の保険しか見ないので、家全体でいくら払っているかを見る人がいませんでした。

円建ての積立保険は、積み立てているつもりで数年たっても増えていなくて、早めに解約しました。夫の保険は途中で払えなくなって、払い済みに変えました。
払い済みというのは、それ以上払わずに、保障を小さくして残す形です。
どちらも「その保険が悪い」という話ではありません。うちの家計に対して、大きすぎた。それだけです。
合計を知らないまま「貯金できない」と自分を責めても、何も動かない。合計を知ったら、責める気持ちが少し薄れて、代わりに「どれを減らすか」を考えられるようになりました。
合計を知る前は自分を責めていた。知ったあとは、減らすものを考えられた。
節約より先に、固定費を一枚に書き出す

家計簿が続かなかった人に、家計簿はすすめません。
代わりにやるのは、先月の固定費だけを一枚に書き出すことです。1回で終わります。
- 家賃または住宅ローン
- スマホ代(家族分を足す)
- 光熱費(先月の請求額)
- サブスク(カードの明細を見ると出てくる)
- 保険料(家族全員分。証券か、引き落としの明細を見る)
- 習い事・保育料
紙でもスマホのメモでも構いません。ポイントは、保険料を「会社ごと」ではなく「家族全員分の合計」で1行にすることです。
ここで初めて、うちは月いくら保険に払っているのかが数字になります。
多くの家で、この表のなかで動かせる額がいちばん大きいのが保険料です。食費を月5,000円削るより、重なっている保障を一つ整理するほうが、毎月の額としては大きい。
しかも一度整理すれば、翌月から自動で続きます。
家計簿はやらなくていい。先月の固定費を6行、一枚に書くだけ。
自分で見直せるところと、見直せないところ

固定費を書き出すところまでは、自分でできます。スマホ代やサブスクも、自分で見直せます。
難しいのは保険です。証券を並べても、どれとどれが重なっているか、何が足りないかは、素人には読み解けません。私も自分では判断できませんでした。
保険会社に聞けば、その会社の商品の話になります。「減らしましょう」という提案は、売る側からは出てきにくい。
相談先は3つあります。違いを表にしました。
| 相談先 | 見るもの | 提案の中心 |
|---|---|---|
| 保険会社の担当者 | 自社の保険だけ | 自社の商品 |
| 保険ショップ | 複数社の保険 | 保険の乗り換え |
| FPの家計相談 | 家計全体 収支・保険・教育費・住宅・老後 | 家計整理・商品提案も |
うちのように保険が複数社にまたがる場合は、家計全体を相談できる窓口も選択肢です。
ただし無料相談でも商品提案を受けることがあります。今ある保障を残す・調整する選択肢も聞き、提案を持ち帰って比べることが大切です。
固定費の書き出しは自分で。重なりと不足の判定に迷ったら、相談先の立場も確かめる。
子育て世帯の家計と保険を、まとめて見てもらえる無料相談を、別のページで詳しく案内しています。
相談サービスの案内を読む(このサイト内)相談料は何度でも無料。商品提案を受ける場合があります。案内ページは広告を含みます。
無料の理由や勧誘が気になる方はこちら
相談を使うかは、合計を見てから
向いているのは、保険が2社以上にまたがっている人。保険料の合計を答えられない人。何から見直せばいいか決められない人です。
相談先を使うなら、どこまで家計を見てもらえるか、商品提案を受けることがあるかを先に確かめておきます。
自分で整理した数字をもとに考えるだけでも一歩です。相談が必要かどうかは、合計を見てから決めて構いません。
まず、合計を知る
貯金できないのは、だらしないからではありません。合計が見えていないだけです。
先月の固定費を一枚に書き出して、保険料の行にいくらと書けるか。
そこから始めると、責める気持ちの代わりに、次にやることが一つ決まります。
出典
- 一般社団法人 全国銀行協会「子どもが生まれたら、どう保険を見直せばいいですか?」
- 公益財団法人 生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」2人以上世帯の世帯年間払込保険料の平均。月額は12で割った単純計算