保険が2社以上にまたがっている
保険が2社以上に
またがっている人へ。
保障の重複と
見直し方を整理する
更新:2026年10月21日 書いた人:とも(運営者情報)
この記事でわかること
- 複数の保険会社に加入していても、必ずしも無駄ではない理由
- 保障が重複しているか確認する方法
- 先進医療特約が重なっている場合の注意点
- 複数の契約を整理し、見直すときの考え方
生命保険はA社、医療保険はB社、がん保険はC社。
結婚や出産、保険の更新などをきっかけに契約を増やしていくうちに、複数の保険会社に加入している人もいると思います。
私自身も、以前は何社もの保険に加入していました。
それぞれ必要だと思って契約していたものの、後になって確認すると、似たような保障がついていたり、必要性をよく理解していない特約があったりしました。
「同じような保障に、二重に保険料を払っているのでは?」
そんな疑問が浮かんだら、一度契約を整理してみるのもよいと思います。
ただし、複数の保険会社に入っていること自体が、無駄というわけではありません。
同じ病気や入院でも、契約条件によっては複数の保険会社から給付金を受け取れる場合があるからです。
大切なのは、保険会社の数ではなく、どんなときに、いくら受け取れる保障なのかを確認することです。
同じ入院でも、複数の保険から給付金を受け取れる?
例えば、次のような保険に加入していたとします。
| 保険会社 | 加入している保険 |
|---|---|
| A社 | 医療保険 |
| B社 | がん保険 |
この人が、がんの治療のために入院した場合はどうなるでしょうか。
A社の医療保険では、病気による入院として給付金の対象になる可能性があります。
一方、B社のがん保険でも、がんによる入院として給付金を受け取れる可能性があります。
つまり、契約条件を満たしていれば、同じ入院について両方の保険会社から給付金を受け取れる場合があるのです。
これは、生命保険文化センターでも紹介されている事例です1。
もちろん、実際に受け取れるかどうかは、それぞれの契約内容によって異なります。
給付金の請求漏れにも注意
複数の保険に加入している場合、気をつけたいのが給付金の請求漏れです。
例えば、入院したときにA社へ給付金を請求しても、B社にも請求できることに気づかない場合があります1。
一つの保険で給付を受けたからといって、ほかの保険が対象外になるとは限りません。
過去に入院や手術をしたことがある方も、ほかの契約で請求できる給付金がなかったか、確認してみる価値があります。
請求期限や必要書類については、各保険会社へ問い合わせてみましょう。
保障が重なっているか、3つのポイントで比べてみる
複数の保険に「入院保障」がついていても、保障内容まで同じとは限りません。
保険証券や保険会社のマイページを開いて、次の3つを確認してみましょう2。
① どんなときに受け取れる?
まずは、給付金が支払われる条件を確認します。
例えば、医療保険とがん保険の両方に入院保障があっても、対象となる病気や入院の条件が違うことがあります。
また、がん保険には、診断されたときに一時金を受け取れるものや、所定の治療を受けたときに給付されるものもあります。
似た名前の保障でも、何をきっかけに給付金が支払われるのかを比べてみましょう。
② いくら、何回まで受け取れる?
次に、給付される金額と限度を確認します。
例えば、入院給付金がA社で1日5,000円、B社で1日5,000円という契約なら、両方の支払条件を満たした場合、合計で1日10,000円を受け取れる計算になります。
ただし、入院何日目から対象になるのか、1回の入院につき何日まで保障されるのかなど、条件は商品によって違います。
金額だけでなく、給付日数や回数の上限も確認しておきたいところです。
③ 保障はいつまで続く?
保険には、一生涯保障が続く終身型と、一定期間を保障する定期型などがあります。
また、更新のたびに保険料が変わる商品もあります。
今は同じような保障がついていても、一方は60歳で終了し、もう一方は一生涯続くということも考えられます。
保障期間や更新後の保険料まで比べると、それぞれの契約の違いが見えやすくなります。
先進医療特約が重なっている場合は?
複数の医療保険やがん保険に加入している人は、「先進医療特約」がそれぞれについている場合もあります。
先進医療とは、厚生労働大臣が定める医療技術のうち、一定の基準を満たした医療機関で実施されるものです3。
先進医療にかかる技術料は公的医療保険の対象外で、原則として全額自己負担になります3。
そこで、所定の先進医療を受けた場合に、その技術料などを保障するのが先進医療特約です。
先進医療特約は、二つあれば両方から受け取れる?
ここは少し注意が必要です。
一般的な入院給付金とは異なり、先進医療特約には、実際にかかった技術料に応じて給付するものが多くあります。
また、保険会社によって重複加入の扱いが違います。
例えば、オリックス生命では、同じ被保険者が同社の先進医療特約とがん先進医療特約に重複して加入することはできないと案内しています4。
一方、コープ共済では、他社の先進医療特約に加入していても申し込みができ、他社契約があることは同共済の先進医療共済金の支払いに影響しないと案内しています5。
つまり、「一つしか使えない」「二つあるから必ず二倍受け取れる」と一律には判断できません。
先進医療特約が複数ついている場合は、次の点を契約先に確認しましょう。
- 他社でも先進医療特約に加入している場合、給付はどう扱われるか
- 対象となる治療や医療機関に違いはあるか
- 給付金の上限はいくらか
- 先進医療以外に、一時金などの保障がついているか
重なっているからすぐに解約するのではなく、それぞれの契約内容を確認してから判断したいところです。
保障が重なっていたら、減らした方がいい?
ここまで確認して、似たような保障が複数ついていることが分かったとしても、必ず減らした方がよいとは限りません。
例えば、入院したときに複数の保険から給付金を受け取れるなら、そのお金を治療費だけでなく、入院中の生活費や収入減への備えとして考えている家庭もあるでしょう。
一方で、現在の貯蓄や公的保障である程度対応できるなら、そこまで大きな保障は必要ないと感じる場合もあります。
まずは、それぞれの保険が何に備えているのかを整理してみましょう。
保険料の合計も確認してみる
保障の内容とあわせて、毎月いくら払っているのかも確認したいところです。
医療保険、がん保険、生命保険など、会社ごとに支払っていると、家族全体の保険料が分かりにくくなることがあります。
年払いの契約も月額に換算して合計してみると、家計への負担が見えやすくなります。
今の契約を変更するときの注意点
保障額を減らしたり、特約を解約したりできる商品もあります。
ただし、一度外した特約を後から同じ条件でつけ直せるとは限りません。
また、別の保険へ乗り換える場合、年齢や健康状態によって新しい契約に加入できなかったり、保険料が高くなったりすることもあります。
変更後の保障内容や保険料を確認し、新しい契約が必要な場合は、成立する前に今の保険を解約しないよう注意しましょう。
私も、何社もの保険に加入していました

私自身も、以前は複数の保険会社にまたがって契約していました。
社会人になったころ、保険会社の方から勧められて加入したのが始まりです。
当時は保険についてほとんど知識がなく、必要だと言われた保障に、そのまま入っていた部分もありました。
結婚や出産をきっかけに、保険はさらに増えていきました。
万が一のときに備えたいという気持ちはありましたが、後になって契約を確認すると、似たような保障が重なっていたり、必要性を十分に理解していない特約がついていたりしました。
そこで契約内容を確認し、不要だと思った特約を外したり、保険を見直したりしてきました。
もちろん、保障が重なっているからといって、必ずしも無駄だったとは思いません。
ただ、毎月何にいくら払っていて、どんなときに保障を受けられるのか。そこをもっと早く理解しておけばよかったと思っています。
保険は、加入したときには必要だと思っていても、暮らしが変われば必要な保障も変わります。
何年も契約内容を確認していない方は、一度保険証券を並べてみると、気づくことがあるかもしれません。
複数の保険を、自分だけで整理するのが難しいときは
複数の保険会社に加入していると、それぞれの保障内容や給付条件を比較するだけでも大変です。
保険会社に問い合わせれば、その会社の契約内容は確認できます。
一方で、家族全体の保障がどのくらい必要なのか、保険料を減らせる部分はないのかまで考えたい場合は、第三者に相談する方法もあります。
家計全体と保険をまとめて見直したい方へ
保険料だけでなく、生活費や貯蓄、教育費なども含めて整理したい場合は、家計相談に対応しているFPへの相談が選択肢になります。
みんなの生命保険アドバイザーでは、無料でFPに相談できるサービスを案内しています。相談できる範囲は担当者によって異なり、保険商品を提案される場合もあります。
家計と保険のFP無料相談について詳しく見る
※このサイト内の案内ページへ移動します。保険に加入するかどうかは自分で判断できます。
今の保険を、ほかの商品とも比べたい方へ
複数の保険会社の商品を比較しながら、保障や保険料を見直したい場合は、保険ショップへの相談も考えられます。
保険見直し本舗では、複数の保険会社の商品を取り扱っており、店舗やオンラインなどで相談できます。今の契約と新しい商品を比較する際は、保障の範囲や保険料、受け取れる条件まで確認しましょう。
保険見直し本舗の無料相談について詳しく見る
※このサイト内の案内ページへ移動します。相談は何度でも無料と案内されています。商品提案を受ける場合があります。
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保険会社の数より、保障の中身を知ることから
保険が2社、3社にまたがっているからといって、それだけで無駄な契約があるとは限りません。
複数の契約があることで、必要な保障を確保できている場合もあります。
反対に、契約したときには必要だった保障が、今の暮らしには合わなくなっていることもあるでしょう。
まずは保険証券やマイページを開いて、契約を並べてみる。
そして、何が起きたら、いくら受け取れるのかを確認する。
分からないところがあれば、保険会社に聞いてみる。
今の保障をきちんと理解したうえで、続けるか、見直すかを考える。
それが、複数の保険に加入している人にとっての最初の一歩になると思います。
出典・参考資料
- 生命保険文化センター「保険金・給付金の内容や受取れる場合・受取れない場合を確認しましょう」。複数社からの給付金、請求漏れの事例(2026年10月21日確認)。
- 生命保険文化センター「保険金・給付金の請求から受取りまでの手引」。保障内容や約款の確認(2026年10月21日確認)。
- 厚生労働省「先進医療の概要について」。先進医療にかかる費用の取り扱い(2026年10月21日確認)。
- オリックス生命「先進医療特約付の保険に新たに加入できますか?」。同社内での重複加入の取り扱い(2026年10月21日確認)。
- コープ共済「他の保険会社で先進医療の保障に加入していますが、複数加入することはできますか」。他社契約がある場合の給付の扱い(2026年10月21日確認)。
※記事は一般向けの情報であり、個別の家計・保険・金融商品について助言するものではありません。掲載内容は確認時点のものです。