保険が2社以上にまたがっている
保険が2社以上にまたがっている人へ。
誰も全体を見ていない、という話。
公開:2026年9月20日 書いた人:とも(運営者情報)
この記事でわかること
- 問題は「保険が多いこと」ではなく「家全体を見ている人がいないこと」
- 証券を集めて一枚に並べるところまでは、1時間で自分でできる
- 重なりと不足の判定に迷ったら、相談先の立場も確かめて相談する
結婚のときに一本、出産のときに一本、二人目でもう一本。
気づいたら保険会社が3社になっていて、証券がどこにあるかも曖昧。合計でいくら払っているか聞かれても、すぐには答えられない。
これが「保険が複数社にまたがっている」状態です。うちもそうでした。
先に結論を書くと、この状態の問題は保険が多いことではなく、家全体を見ている人が誰もいないことです。
うちの保険を全部並べてみたら

私の家で証券を集めて並べたとき、こうなっていました。
私は医療保険とがん保険が外資系の会社。ドル建ての保険が別の会社。変額保険がまた別の会社。
夫はがん保険と、老後向けの積立型の保険が別々の会社。娘は共済と子ども向けの保険。
一本ずつ見ると、どれも入った理由があります。医療は入院に備えて、がん保険は親族に経験者がいたから、積立は老後のため。
間違った選択はしていない。ただ、全部を足した金額は、この日まで誰も見ていませんでした。

並べてわかったのは二つ。円建ての積立は数年たっても増えていなくて、「積み立てているつもり」になっていただけ。夫の老後向けの保険は家計に対して大きくて、途中で払えなくなりました。
積立は早めに解約し、夫の保険は払い済み(それ以上払わず、保障を小さくして残す形)に変えました。
繰り返しますが、どの保険も「悪い商品」ではありません。うちの家計に対して、全体で大きすぎただけです。
それは一本ずつ見ていたら、わからなかった。
一本ずつは正しい。全部を足した数字だけ、誰も見ていなかった。
複数社にまたがると、何が起きるか
重なりに気づかない
医療保険の入院給付と、共済の入院給付。がん保険の診断給付と、医療保険のがん特約。
別の会社で同じ場面に備えていると、片方は要らないことがあります。ただ、A社の担当者はB社の証券を見ないので、指摘されません。
足りない場所にも気づかない
逆に、子どもが生まれて必要になった保障が、どこにも入っていないこともあります。
保険は増えているのに、いちばん必要な場面が抜けている。これも、全体を並べないとわかりません。
合計だけが増える
2人以上の世帯の生命保険料は平均で年35.3万円、月にすると約2.9万円です1。平均値なので、あなたの家の額ではありません。
ただ、複数社にまたがっている家は、この平均を上回っていても、上回っていること自体に気づきにくい。合計を見る機会がないからです。
重なり・不足・合計。3つとも、並べないと見えない。
自分でできる整理:証券を集めて、一枚にする

ここまでは自分でできます。1時間あれば終わります。
- 家族全員分の保険証券を集める(見つからなければ、保険会社のマイページか引き落としの明細で代用)
- 一枚の紙に、1行1契約で書く。書くのは「誰の・何の保険・月いくら・いつまで払う」の4つだけ
- いちばん下に、月額の合計を書く
これで、家全体の保険料が初めて一つの数字になります。
うちはこの合計を見た瞬間に、「見直さないといけない」と思いました。責められたわけではなく、数字を見ただけで。
証券を集めて、1行1契約で一枚に。合計を書いた瞬間に、状況が変わる。
自分でできないこと:重なりと不足の判定

並べたあと、「どれが重なっていて、どれが足りないか」を判断するのは、素人には難しいです。私もできませんでした。
給付の条件や免責の期間は証券の細かい字に書いてあって、比べるには知識が要ります。
相談先は3つあります。
| 相談先 | 見るもの | 提案の中心 |
|---|---|---|
| 保険会社の担当者 | 自社の保険だけ | 自社の商品 |
| 保険ショップ | 複数社の保険 | 保険の乗り換え |
| FPの家計相談 | 家計全体 収支・保険・教育費・住宅・老後 | 家計整理・商品提案も |
複数社にまたがる場合、家計全体を相談できる窓口も選択肢です。扱う会社の範囲や提案の仕組みは、相談前に確認します。
無料相談でも商品提案を受けることがあります。今ある保障を残す・調整する選択肢も含めて聞き、その場で決めずに持ち帰れます。
判定に迷うところを相談する。提案は持ち帰って比べる。
複数社の保険を横断して見てもらえる無料相談を、別のページで案内しています。ライフプラン表も無料で作ってもらえます。
相談サービスの案内を読む(このサイト内)相談料は何度でも無料。商品提案を受ける場合があります。案内ページは広告を含みます。
無料の理由や勧誘が気になる方はこちら
相談を使うかは、合計を見てから
向いているのは、保険が2社以上にまたがっている人。証券を集めたが読み方がわからない人。保険料の合計を見て「多い」と感じた人です。
相談先を選ぶときは、扱う会社の範囲と、商品提案があるかも確認します。
証券を並べて自分で判断できるなら、すぐに相談する必要はありません。判断に迷うところだけ、質問として残しておけます。
一枚に並べるところまでは、今日できる
証券を集めて、一枚に書く。それだけで「誰も全体を見ていない」状態は終わります。
そのあと判断を誰に頼むかは、合計の数字を見てから決めても遅くありません。
出典
- 公益財団法人 生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」2人以上世帯の世帯年間払込保険料の平均。月額は12で割った単純計算