毎月お金が足りない。何から見直せばいいか分からないときに
書いた人:とも(運営者情報)
給料や売上が入っても、支払いが終わるとほとんど残らない。買いたいものを見つけても、「今月はやめておこう」と戻すことが続くと、何から変えればいいのか分からなくなります。
もう十分切り詰めているなら、「もっと節約する」から始めなくて大丈夫です。まずは、入ってくるお金と支払いを同じ紙に置いて、苦しさの場所を見てみましょう。
この記事で分かること
- 家計の流れを一枚で見る方法
- 支払いを一つ選び、使い方を見直す方法
- 一人で整理しきれないときの相談先
家計の流れを、一枚で見る
先月など一つの月を選び、分かる数字だけ書きます。空欄があっても構いません。
今月のお金を、3つに分ける
- 1入ってくるお金給与なら手取り。自営業なら売上とは別に、事業の支払い・税金なども確認
- 2出ていくお金住まい・食費・光熱費など/返済/年払いなど、いつもと違う支払い
- 3残るお金と、次の支払日月の合計に加えて「いつ払うか」を見る。足りない日が先に来ることもある
たとえば、カードで買った金額と、後日口座から引き落とされた同じ金額は二重に数えないようにします。家計簿を何か月も続ける前に、一度だけ並べてみる。それだけでも次に見る場所が絞れます。
一つ選んで、使い方を見直す
金融庁のガイドも、収支を把握した後にお金の使い方を見直す流れを示しています。ただし、金額が大きいものから機械的に削る必要はありません。気になる支払いを一つ選び、次の三つを確かめます。
- 1何に払っている?明細と契約を見て、内容・金額・支払日を書く。
- 2今の使い方に合っている?使っていないものか、必要だが料金プランを変えられるものかを分ける。
- 3変える条件は?解約料、更新日、保障やサービスの違いを確認してから、維持・変更・停止を選ぶ。
たとえば通信費なら、今の利用量と契約プランを照らし合わせます。安いプランに変える前に、必要な通話・通信量や変更条件も確認。今のプランが合っているなら、そのままにする判断もあります。
どの支払いから見直す?
毎月の負担は、今月買ったものだけでなく、以前に結んだ契約から生じていることもあります。クレジットカードの利用明細と、通帳・銀行口座の引き落としを見て、同じ支払先が続いていないか探してみます。
下の例から、思い当たるものを一つ選んでください。どれも「すぐ解約する」ための一覧ではありません。何の契約か確かめるところが出発点です。
毎月の契約
動画配信、最近見ている?
無料期間から有料に変わったものや、もう見ていない動画配信サービスが残っていないか。請求名と契約中のサービスを照らし、利用状況と解約条件を確認します。
乗り換え後
前のネット回線の請求は?
新しい回線に変えた後も、旧回線や関連オプションの請求が残ることがあります。請求の内訳と契約終了日を確かめ、必要なら旧契約先へ問い合わせます。
買い替え後
古いスマホの保証は?
新しい端末を使っていても、以前の端末向けの保証が続いていないか。対象機種と請求を照らし、今も必要か、解約するとどうなるかを確かめます。
今も使うもの
スマホのプランは合っている?
毎月の通信量や通話の使い方と、現在の料金プランを比べます。安さだけで選ばず、必要な機能や変更条件も確認します。
請求名だけで何の契約か分からなければ、明細の日付・金額を申込メールや契約画面と照らします。店名と明細の表示名が違うこともあります。それでもカードの利用に覚えがなければ、次の月を待たずにカード会社へ連絡してください。
ほかにも、アプリの有料プランやクラウド保存の追加容量、使っていない会員サービスの月会費・年会費、ATMや振込の手数料などが見直しの候補です。小さい金額でも、同じ請求が続いているか、今も使っているかを見てみます。
年払い・更新料などが重なる月は、普段の月と分けて支払日を記録します。年額を12で割った平均と、実際に払う日に口座にあるお金は別です。次回までに分けて備えられるか、契約先に支払方法を確認することもできます。
必要な支払いに収入が追いつかない場合は、使い方だけで埋めようとしなくて大丈夫です。返済や支払日が近いときは、相談先の案内も使えます。
月に一度、明細を見る。引き落とし前には残高も
カードの請求が確定した頃など、続けやすい日を一つ決めます。家計簿を作り直すのではなく、次の四つだけ確認します。
- カードの利用明細を見る合計額だけでなく、利用日・利用先・金額を一件ずつ。覚えのない請求は、契約や購入履歴と照らし、解決しなければ速やかにカード会社へ連絡します。
- 口座から直接引かれたものを見る家賃、通信費、会費などの口座振替に、前の契約が残っていないかを見ます。カード代金の引き落としは利用明細の合計なので、支出に二重計上しません。
- 引き落とし口座の残高を確かめるカードの請求額・引き落とし日・指定口座を確認。前日までに、その口座に請求額以上あるか、近い日の家賃や他の引き落としも含めて見ます。足りなければ入金の期限を確かめます。
- 継続する契約を一つ選ぶ今も使っているか、今のプランが合っているかを確認。変更や解約は、条件を見てから決めます。
利用覚えのないカード請求に気づいたときは、月一回の確認日まで待たずにカード会社へ。利用通知を設定できるカードなら、日頃の確認にも役立ちます。
残高不足でカード代金を引き落とせなかった場合、カード会社や支払方法によっては、遅延損害金や事務手数料、コンビニ払いの払込票発行手数料などがかかることがあります。後から口座に入金するだけで再度引き落とされるとは限りません。気づいたら利用中のカード会社の公式案内で、支払方法を確認してください。
今日は、一つだけでいい
次のカード引き落とし日と、引き落とし口座の残高を確認する。余裕があれば、明細から毎月続く請求を一つ選び、「何の契約か」「今も使っているか」「変える条件は何か」を見てください。維持・変更・停止のどれかを決められたら、家計の見直しは一歩進んでいます。
参考資料
- 金融庁「基礎から学べる金融ガイド」3〜4ページ(PDF・外部)。図と3つの質問、契約例は当サイトで整理しました。
- 日本クレジット協会「利用明細の確認について」(外部)。明細と引き落とし前の残高確認を参照しました。
- 三井住友カード「お支払い日に引き落としができなかった場合は」(外部)、JCB「コンビニエンス・ストアでのお支払いについて」(外部)。遅延・支払方法に伴う費用の例です。